2010年02月12日

ベルマーク50周年 AED購入や「実験教室」利用も(産経新聞)

 生活用品のパッケージに付いている「鐘」のマークを家庭などで集めると、学校に図書や備品が寄付できる「ベルマーク運動」が今年、50周年を迎える。PTA活動を核にして脈々と続く社会貢献の定番。しかし、“モノ”が豊かになった今、少しずつ変わりゆく点もあるようだ。(津川綾子)

  [グラフ] 激減も…最近は持ち直す? ベルマークの収集点数推移

 ◆愛の鐘を響かせよう

 ベルマークにも「旬」がある。「夏休み明けは昼にラーメンを食べるから日清食品が増える」「バナナダイエットがはやったときは住商フルーツのベルマークが集まった」…。東京都足立区立綾瀬小学校を訪れると、ベルマークを仕分ける母親数人が教えてくれた。

 同小では平成20年度約13万4千点のベルマークを集め、竹馬や図書などを購入。ベルマーク関連の事務作業はPTA活動が担い、作業中はベルマークが吹き飛ばないようエアコンを消すこともある。骨が折れる作業だが、藤本絵里さん(44)は「子供の喜ぶ物を買ってあげられるのがうれしい」。

 ベルマーク運動は昭和35年、僻地(へきち)学校などの教育設備の充実を目指してスタート。鐘のマークは「国内外の友達に“愛の鐘”を鳴り響かせよう」という助け合いの精神を象徴する。

 ベルマーク1点で1円に相当し、参加校がベルマークの点数で買い物をすると、その金額の1割が僻地の学校などへの援助に回る仕組みだ。59年以降、特別支援学校(盲、ろう、養護学校)や災害被災校、発展途上国などへも援助先は広がった。昨年度は全国の学校や公民館などが約4億5千万点を収集。ベルマーク預金も含めて約5億円分の物品購入があり、約5千万円が僻地校などへの援助に回った。

 ベルマークが付くのは調味料やおやつ、学用品など生活に密着した商品が中心。意外なところでは、ファミリーマートのおむすびを包むフィルムにも付く。小学生を持つ家庭では「焼きのりの入れ物」や「小物入れ」などに日常生活で手に入れたマークをためているようだ。

 ◆時代とともに変化

 ベルマーク運動の活況は景気の動きと重なる。好況に沸いた昭和60年代までは、収集点数は伸びた。しかし、バブル崩壊後、平成不況とともにベルマークを付ける「協賛会社」は減り、平成14年は55社とピーク時の約7割に落ち込んだ。

 ところが、同じ不況でも今は違う。「企業が社会貢献活動への関心を高め、ベルマーク運動も再び注目されている」と、ベルマーク教育助成財団(東京都中央区)の野中正治さん。協賛会社数は64社と盛り返した。ベルマークを使って購入される品々にも時代を反映。サッカーボールや一輪車などの定番に加え、最近はAED(自動体外式除細動器)購入も目立つ。

 50年の活動で、「“モノ”が豊かになった今、学校には必要な設備はある程度そろった」(野中さん)。その結果、僻地校への援助では9年から理科の実験教室などソフト面での援助も選べるようになった。50周年を迎える今年、一般の参加校向けにも「運動塾」のプログラムを用意する予定だ。

 ■学校外に回収箱設置

 「ベルマーク運動はPTA活動」とのイメージが強いが、実は運動に“卒業”はない。

 首都圏に展開する「クイーンズ伊勢丹」(東京都新宿区)は、16店舗で「キリンビバレッジ」社の清涼飲料水約10種のベルマークを回収する箱を定期的に設置。次回は3月に回収箱を置く予定だ。また、小学校が独自に地域の商店などに協力を呼びかけ、店頭に手作りの回収箱などを置きベルマークを募る動きもある。最寄りに回収箱がない場合、(1)近隣の学校に寄付(2)ベルマーク教育助成財団に郵送-などで有効利用される。

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2010年02月11日

小沢氏と距離の枝野氏起用、指導力印象づけも(読売新聞)

 鳩山首相が9日、枝野幸男・元政調会長(45)を行政刷新相に起用する意向を固めたのは、首相や小沢民主党幹事長の「政治とカネ」の問題などで内閣支持率が低下傾向にある中、内閣の布陣を強化し、政権浮揚を図る狙いがありそうだ。

 小沢氏と距離を置く枝野氏の登用で首相の指導力を印象づけるとともに、党内各グループの幅広い協力体制を構築する意図もあるとみられる。

 枝野氏は衆院埼玉5区選出で、当選6回。党憲法調査会長などを務めた。昨年11月の政府の行政刷新会議の「事業仕分け」では統括役を務め、2010年度予算概算要求から6770億円を切り込んだ。首相は11年度予算の編成に向け、公益法人や独立行政法人を対象にした事業仕分けを実施する意向で、枝野氏に行政刷新相として本格的な準備に着手させ、仙谷氏は国家戦略室が国家戦略局へ格上げされることもにらみ、戦略相の業務に専念させる。

 首相は1月、藤井裕久・前財務相の辞任に伴い、戦略相だった菅副総理を財務相に横滑りさせ、仙谷氏に戦略相を兼務させた。枝野氏については当初、行政刷新会議などを担当する首相補佐官として仙谷氏を補佐させることを検討したが、発令が先送りされてきた経緯がある。

 首相補佐官の発令の遅れについて、党内では枝野氏と小沢氏との距離が一因だとする見方があった。枝野氏は8日にさいたま市で街頭演説した際も、小沢氏の資金管理団体「陸山会」絡みの政治資金規正法違反事件に関し、「小沢氏は国民の信頼を取り戻すことができないなら、身を引くことも含めてけじめを付けることが必要だ」と述べている。このため、枝野氏の入閣は民主党内の力学の変化の表れだとする受け止め方が出ているが、小沢氏周辺には「枝野氏が閣内に入れば批判の声をあげにくくなるだろう」との見方もある。

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「形式的なミス」小沢氏、持論繰り返す(読売新聞)

 「形式的な点について責任を問われているということです」。自らの資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で4日、嫌疑不十分で不起訴になった小沢一郎・民主党幹事長(67)。

 同会の事務担当者だった石川知裕衆院議員(36)ら元秘書や秘書3人が起訴されたにもかかわらず、報道陣の取材に応じたのは10分ほどで、「形式的なミス」との持論を繰り返した。一方、東京地検の記者会見は1時間を超える異例の長さで、「現時点で立件すべきは立件した」と捜査を尽くした点を強調した。

 4日午後7時45分、小沢氏はグレーのスーツにシルバーのネクタイ姿で、東京・永田町の党本部5階に姿を見せた。

 「私の事務所で会計を担当していた者が起訴され、大変残念。国民におわびする」。冒頭、謝罪の言葉を口にした小沢氏。自身が不起訴になったことについては、淡々とした表情で「公平公正な検察当局の捜査の結果」と述べた。

 だが、その後は、石川容疑者について「国会議員としての職責に関連して罪を問われているのではない」「起訴の内容も収支報告書の形式的な点についての責任を問われている」などと持論を展開。自らの正当性を主張するように「検察の公正な捜査の結果だ」と何度も繰り返した。

 石川容疑者が逮捕された翌日の先月16日に開かれた党大会で、検察との全面対決を宣言したことについて質問が出たが、「勝利とか敗北とかいう問題ではない」とかわした後、ゼネコンからの不正な資金提供があったという報道が相次いだことにあえて触れ、「私はそんなこと一切ない。断固として承服できないと主張してきた」と力を込めた。

 小沢氏の説明は記者会見場で行われたが、記者が取り囲むぶら下がり取材のみ。記者からの質問を遮るように、党関係者が「月曜日の定例会見もある」と割って入り、午後7時55分過ぎに打ち切られた。小沢氏は低く小さな声で「よしっ」と言い残し、会見場を後にした。

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